A会社は、研究開発プロジェクトを立ち上げました。

「a R&D」か「an R&D」かどちらが正しい?

この記事では、「R&R」や「SNS」などの略語について、「a」または「an」の付け方をご紹介します。ポイントは、「音」です。
「a」と「an」の付け方(単語全般)
はじめに、一般的な単語に「a」や「an」を付けるときのルールです。
母音は 「an」、子音は「a」
「apple」や「banana」などの単語に「a」や「an」を付けてみます。
「音」が母音で始まる単語の前には「an」、「音」が子音で始まる単語の前には「a」を付けます。
従って、「apple」は「an apple」、「banana」は、「a banana」となります。
- an apple
- a banana
迷いやすい単語の例
英語のスペルは関係ありません。判断基準はあくまでも「音」です。
従って、同じアルファベットから始まる単語でも、読み方によって 「a」の場合も、「an」の場合もあります。
たとえば、アルファベットの「o」 から始まる単語「orange」と「one-time payment」はそれぞれ「a」か「an」かどちらを付けますか?
「orange」は、母音の音 [o] で始まるので、「an orange」です。一方で、「one-time payment」は、子音の音 [w] で始まるので、「a one-time payment」です。
- an orange
- a one-time payment
では、アルファベットの「e」から始まる「elephant」と「European company」はどうでしょうか。
「elephant」は、母音の音 [e] から始まるので、「an elephant」です。一方で、「European company」は、子音の音 [y] から始まるので「a European company」です。
- an elephant
- a European company
ほかにも、アルファベット「h」から始まる「hour」や「house」は、それぞれ「an hour」と「a house」となります。
- an hour
- a horse
アルファベット「x」から始まる「X-ray」や「xylophone」は「an X-ray」と「a xylophone」となります。
- an X-ray
- a xylophone
アルファベット「u」から始まる「unexpected error」や「university」は「an unexpected error」と「a university」となります。
- an unexpected error
- a university
「a」と「an」の付け方(略語)
母音は 「an」、子音は「a」
略語の場合も、一般的な単語と同じルールです。
以下のように読みが母音で始まる単語には「an」、子音で始まる単語には「a」が付きます。
- an H&M store
- an MBA
- an NGO
- an SNS account
- an L.L.Bean backpack
- a URL
「R&D」は?
「R&D」という単語は、アルファベット「R」で始まりますが、「R」の読み [ar] は母音で始まるので、「an R&D project」となります。
- an R&D project
「a」と「an」両方可能な場合
「a」を付けるか「an」を付けるかは、あくまでも読み方が基準となります。
たとえば、「FAQ」は、「an FAQ」も「a FAQ」も見かけますが、それぞれどう読むのでしょう。
※ FAQ (Frequently Asked Question):よくある質問
- an FAQ page
- a FAQ page
「an FAQ page」と書いた人は、「FAQ」の部分を [ef a cue] と読んでいます。
一方で、「a FAQ page」と書いた人は、「FAQ」を一般の単語と同じように、[fak] と読んでいます。
イニシャリズムとアクロニム
余談ですが、イニシャリズム(Initialism)とアクロニム(Acronym)についてです。
頭字語は、読み方によって大きく二つに分けられます。
一つ目は、イニシャリズム(Initialism)で、それぞれのアルファベットがアルファベット読みされる略語です。「ATM (Automatic Teller Machine)」は、イニシャリズムです。
二つ目は、アクロニム(Acronym)で、頭文字が単語として読まれる略語です。「NATO (North Atlantic Treaty Organization)」は、アクロニムです。
但し、先ほどの「FAQ」のように、両方の読み方で読まれている略語もあります。
まとめ 💬
略語の場合も「a」と「an」の選択基準は単語の「音」
- 子音の音の前は「a」
- 母音の音の前は「an」
コメント