「year」と「ear」の発音の違いは?
こちらの記事では、「year」と「ear」の発音の違いと、「year」や「yellow」など「y」の発音についてご紹介します。
「year」と「ear」の発音
日本語では、「Happy New Year」をカタカナで「ハッピーニューイヤー」としますが、この「イヤー」の部分の「year」と、「耳」の「ear」の発音は、どう違うのでしょうか。
「year」と「ear」の発音の違い
では、まず発音記号を見てみます。Cambridge Dictionary によると、「year」は /jɪr/、「ear」は /ɪr/ です。
「year」と「ear」の発音
✔ year /jɪr/
✔ ear /ɪr/
違いは、/j/ の音があるかないかです。日本語の音の特徴から、日本語を話す人にとっては「year」も「ear」も、/ɪr/ の発音になりがちです。従って、「year」を発音するときは、「ear」に /j/ の音を付ければ良いのです。では、/j/ の音はどういう音でしょうか。
/j/ は、どんな音かというと「y」の音です。たとえば、「young」/jʌŋ/、「you」/juː/、「yolk」/joʊk/ などに含まれています。これらの単語、比較のためにカタカナで表すと、「ヤング」、「ユー」、「ヨーク」のようになりますが、ちゃんと「y」の音が入っています。日本語の特徴から、「y」の音を抜いて「アング」、「ウー」、「オーク」とはなりません。
従って、「ear」に /j/ の音を付けるということは、「young」/jʌŋ/ の /j/、「you」/juː/ の /j/、「yolk」/joʊk/ の /j/ を、「ear」に付けるということです。
✔ young /jʌŋ/
✔ you /juː/
✔ yolk /joʊk/
ここで、ある問題に直面します。「young」や「you」や「yolk」の発音は問題なくても、同じ /j/ の音を「ear」につけようとすると、難しく感じます。というのも、日本語にはヤ行「や (ya)・ゆ (yu)・よ (yo)」がありますが、ここには (yi) がありません。この (yi) が「year」の発音の鍵となります。(yi) の感覚をつかむために、「や (ya)・ゆ (yu)・よ (yo)」の (y) を「い (i)」に付けるイメージで、(yi) と (i) を何度も比較してみると、違いが見えてくるかもしれません。
応用編
先ほど、日本語にはヤ行「や (ya)・ゆ (yu)・よ (yo)」がありますが、 (yi) がありませんといいました。これに追加ですが、ヤ行には (ye) もありません。従って、ここで (yi) 以外の課題が見えてきます。(ye) の発音にも注目すると発音の幅が広がります。たとえば、「yellow (黄色)」の発音は、/jeloʊ/ です。これは、カタカナでは「イエロー」とされることが多いですが、「yellow」は、この「イエロー」の「エロ―」に /j/ を付けた発音です。「yet /jet/」の /je/ と同じと考えたほうがわかりやすいかもしれません。同様に、カタカナでは「イエス」とされる「yes /jes/」にも (ye) を応用できます。 「イエス」の「イ」を /j/ に置き換えると英語の音に近づきます。
✔ yellow /jeloʊ/
✔ yet /jet/
✔ yes /jes/
まとめ
「year」と「ear」の発音の違い
- year /jɪr/
- ear /ɪr/
※「y /j/」の音があるのが「year」、「y /j/」の音がないのが「ear」
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