はじめに
「should have」の発音
「should have」は、[shouldav] /ʃʊdəv/ と発音されます。さらに、/v/ を省略して、 [shoulda] と/ʃʊdə/ と発音されることもあります。
✔ should have の発音
[shouldav] /ʃʊdəv/
[shoulda] /ʃʊdəv/
では、どうして「should have」が、[shoulda(v)] になるのでしょうか。
① 弱い「have」
ひとつめの要因は、「弱い『have』」です。
「have」の発音は、強めの /hæv/ や 弱めの /həv/ ですが、「should have」の「have」については、あえて強調して発音する必要はないので、弱く /həv/ と発音します。
should have ➞ /ʃʊdhəv/
② [h] の音の脱落
ふたつめの要因は、「[h] の音の脱落」です。
「take him」が [takim] のように聞こえたり、「tell her」が [teller] のように聞こえたことがあるでしょうか。
英語では、「he」、「his」、「him」、「her」、「has」、「have」、「had」などの [h] の音が発音されずに、前の単語とつながって発音されることがあります。
・That’s his son ⇒ Thatsiz son.
・Where did he go? ⇒ Where dide go?
・It has red eyes. ⇒ Idaz red eyes.
※ [itaz] ⇒ [idaz]
▶ [t] の発音が [d] 寄りになる条件
この法則を、「should have」にあてはめてみます。 /ʃʊdhəv/ の /h/ を取ると、/ʃʊd əv/ となります。
should have ➞ /ʃʊdhəv/ ➞ /ʃʊdəv/
以上のように、「should have」は [shouldav] /ʃʊdəv/ と発音されます。さらに、/v/ を省略して、 [shoulda] と/ʃʊdə/ と発音されることもあります。
「should not have」の発音
「should not have」は [shouldnav] /ʃʊdnəv/ と発音されます。こちらも、さらに /v/ を省略して、[shouldna] /ʃʊdnə/ と発音されることもあります。
✔ should not have の発音
[shouldnav] /ʃʊdnəv/
[shouldna] /ʃʊdnə/
では、どうして「should not have」が [shouldna(v)] になるのか、考えられる要因を順を追ってみてみます。(※個人的な解釈です。)
① 弱い「have」
ひとつめの要因は、「should have」のときと同じ、「弱い『have』」です。
should not have ➞ /ʃʊd nɑt həv/
②「not」の短縮
ふたつめの要因は、「『not』の短縮」です。
「isn’t(is not)」や「didn’t(did not)」のように、会話では「not」は短縮して「n’t」と読まれることが多いです。同じように、「should not」も「shouldn’t」/ʃʊdnt/ とすることができます。
should not have ➞ /ʃʊd nɑt həv/ ➞ /ʃʊdnt həv/
③ [t] の音の脱落
次の要因は、「[t] の音の脱落」です。
こちらの記事でご紹介の通り、英語では、[nt] を含む単語の [t] が発音されないことがあります。「twenty」が [twenny] と聞こえたり、「internet」が [innernet] と聞こえたりしたことがあるかもしれません。
その条件はこちらです。
✔ [t] が [n] の後にある。
✔ [t] の音節にストレスが置かれない。
たとえば、「twenty」のふたつめの [t] は、[n] の後ろにあります。そして、アクセントは 「twen」に置かれます。よって、このふたつめの [t] は省略されて、[twenny] のように読まれることがあります。
twen ty ⇒ twenny /twɛni/
同じように、「shouldn’t」/ʃʊdnt/ を見てみると、[n] の後に [t] があります。そして、アクセントは、「should」に置かれます。よって、このふたつめの [t] は省略されます。
should not have ➞ /ʃʊd nɑt həv/ ➞ /ʃʊdnt həv/ ➞ /ʃʊdn həv/
④ [h] の音の脱落
そして、最後の要因は、「should have」と同じ、「[h] の音の脱落」です。
should not have
➞ /ʃʊd nɑt həv/
➞ /ʃʊdnt həv/
➞ /ʃʊdn həv/
➞ /ʃʊdn əv/
以上のように、「should not have」は、/ʃʊdnəv/ と発音されます。また、さらに /v/ を省略して、[shouldna] /ʃʊdnə/ と発音されることもあります。
まとめ
- should have: [shouldav] [shoulda]
- should not have: [shouldnav] [shouldna]
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